まさかの、省エネ基準義務化の見送り???
省エネ基準の『義務化』に触れましたが、
なんと!!!
見送られることになったようです。
全然、報道されていませんが。
今日は、家づくりガイドの一人として声を上げさせてもらいます。
国交省のホームページから、
12月3日に開かれた国土交通省の建築環境部会の資料をDLしてみると、
まず「資料1-2」。
(○資料1-2_「今後の住宅・建築物の省エネルギー対策のあり方について」(第二次報告案)の概要)
「はじめに」に書いてある通りです。住宅・建築物の省エネ性能の向上を図ることは
喫緊の課題!!
それなのに、
ここから先は、なかなか理解できない内容で、
(1)適合義務化の対象の拡大
と言いながら、大規模・中規模建築物に限定。
理由
大規模・中規模建築物は、すでに適合率が高く、
「市場の混乱の恐れ」がなさそうだから。
一方で、小規模建築物(=延床300㎡未満)
・・・30坪の家≒100㎡ 住宅は小規模建築物になります。
については、
適合率が低く、義務化すると
「市場の混乱の恐れ」がありそうだから。
???
今まで義務でなかったことを義務化したら、
それをやっていなかったところは、混乱するでしょう。
でも、義務化する目的は、
「住まい手が健康に暮らせる家」をつくること。のハズ
省エネ=断熱性能のしっかりした家
断熱性能のしっかりした家=あたたかい、すずしい家
⇒⇒機械に頼りすぎないで、健康に暮らせる家。
⇒⇒⇒価値の高い家。
「価値の高い家」がつくり出されることが、
どうして市場の混乱につながるのか。
断熱性能のアップによるコストアップを伴う規制の導入
さらに、消費税も10%になると、家を買う人が減ってしまう・・・
家を買う時、建てる時、予算はとっても大切な要素。
でもお金は、住み始めてからもずっとかかる。
省エネで健康な家は、光熱費にも、医療費にも、影響がある。
家そのものだけのイニシャルコストで、考えてしまうのは視座が低い。
というよりも・・・「市場の混乱の恐れ」を軸に、
喫緊の課題
である、住宅・建築物の省エネ性能の向上を考えないでほしい!!!!!
さらに、
(2)義務化の対象拡大とあわせてやるべき施策
もう、そのまま書き出しますね。
小規模住宅では、
建築主が省エネ性能について理解していない場合が多い一方、
建築主が居住者になることが多く、省エネ性能の情報が提供されれば
建築主の行動変容につながる蓋然性が高い
だから
建築士に対して
建築主の意向を把握した上で 建築主に省エネ基準への適合可否等の説明を義務付ける制度を創設し、建築主の行動変容を促すことが適当
怒りますよ。
省エネ性能を理解していない人が多いけど、
説明すれば、省エネな家を建てる確率が高くなるから
(蓋然性とか難しい言葉をつかわない!)
設計者は、ちゃんと説明して、省エネな家を建ててもらえるようにしてね。
もう、怒りますよ。
「あたたかい、すずしい、快適で健康にすごせる家」を、
欲しくない人がいるのかぁぁぁぁぁ!!!!!
その手段が「省エネな家」なだけであって、
理解してるわぁぁぁぁぁ!!!!!
というか、そういうことについて、
設計に入る前に、
家づくり学校や、打合せの中で、
説明してるわぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!
失礼しました。
さらにさらに、資料1-3。
(○資料1-3_「今後の住宅・建築物の省エネルギー対策のあり方について」(第二次報告案))
いろいろなデータとかが載っているのですが、
省エネ基準に適合している住宅(小規模住宅)について
平成27年度 半分!
平成28年度 6割!
増えては来ました。
さあ、平成29年度は・・・
まさかの、未実施!!
「喫緊の課題」では、ないのですか~~
2019年、家づくり学校で、
省エネ=断熱性能のしっかりした家
断熱性能のしっかりした家=あたたかい、すずしい家
⇒⇒機械に頼りすぎないで、健康に暮らせる家。
⇒⇒⇒価値の高い家。
しっかりとお伝えしますので、
ぜひ、聴きにいらしてください。一緒に考えていきましょう。
今年も、のこりわずか。
皆さんも忙しい中、体調などくずされないように。
あたたかくして、お過ごしください。
私は先日、体調を崩しかけ・・・
ニトロを入れて、戻せました笑
この店はどこでしょう。そして、どれにしたでしょう~~
それでは、また。
(ガイド 新)